もともと日本料理を2年修業していたが、魚料理が覚えたくて鮨屋に変更し8年、市場にも先輩に連れて行ってもらった 目利きの勉強もした。これが職人の目利きなんだと、必死に覚えた頃があったから今があると思っている。当時の先輩には足手まといでしかない存在であった事は否めない。そんな小僧時代だった。親方にはお前大丈夫かと心配されるぐらいセンスの無い私だった。

その頃から 魚に囲まれる修業が続いた、イタリヤ料理修業時代も得意な料理は何?と聞かれると魚料理と答えていた。もちろんイタリア本土で修業した時のシェフも魚料理が誰よりも上手だった!負けじと私もイタリアで魚料理を披露して料理の腕を認められ 前菜・パスタを任されるようになった。

漁師さんとの出会いは、自分でレストランを開店してから 一宮の志田さんの紹介でご縁を頂いた、岬の安藤さんには 今でもお世話になっていて本当に感謝しかありません!

そして漁師さんとの出逢いが始まった!もう10年前の話になる 初めの頃は毎週のように通い、魚の事 そして漁場の事いろいろ教えてもらった その頃は目から鱗とはこの事を言うんだ!伊勢海老🦞の網仕事を手伝いながら 教えてもらった最高の魚の事 漁師の神様の事 漁師飯の事 本当に楽しく美味しく経験出来たことが今の料理にも表現されている この経験があって ようやく「皿の上に想い」を表現の意味が分かる様になった気がする まだまだ未熟ですが……これからも漁師さんのもとへ通っていきます。私しかできない料理で一皿を完成させる為に!
